ゴルフクラブの機能にとって ロフト角度というのは
非常に大切なもので その全機能の数割にも値する。

多くの人が気付いていないが
ロフト そのモノではないけれど
そのロフトの持つ機能 と言う意味合いでは
クラブの長さ も含まれるコトを忘れないで欲しい。

スナップショット 5 (2011-12-20 21-57)

何回も行っている説明なので 少々飽き気味では
あるかも知れないが 繰り返させて頂く。
多くのゴルファーは、クラブの長さはヘッドスピードを
左右させ、距離に直結するものだと思っている。
最終的な答えとしては「間違い」ではないのだが
その経路というか、過程は大きく異なる。

スピードは上がる のは確か。
しかし、長さが長くなると打撃点であるヘッドの重量は
均等に下がっていくので、ボールを打撃するエネルギーは
ほぼ変わらない。 逆に、ぶっ叩かれるとしたら
クラブではウエッヂ、パターは一番 危ない凶器になりうる。
(いいコト知っちゃったな って思わないように)

スピードにクラブの長さは重きを置いているのではなく
実は、ヘッドの入射角度に重きを置いているのだ。

ゴルフが大人の遊び と言われる所以でもあるのだが
ゴルフクラブの機能はダイレクト、直接的な働きより
非常に遠回りな、間接的な働きを持っている。
ある部分、一捻りしないと 答えは出てこないトンチの
ようになっている。 
クラブは捻りませんように。

それも その長さはダイレクトに働くのではなく
長さが作り出す、前傾姿勢によって ヘッドの入射角度
が決まってくるのである。

クラブの打撃エネルギーは ロフトと入射角度によって
ボールのスピード、打ち出し角度、スピンにエネルギーが
分散され 距離を打ち分けられるようになっている訳だ。

そこで 良く考えて頂きたいのは
長さによるスピードの 距離に対する影響は
実は思っているよりも ウンと少ない。
一インチ(2.5cm)程度では 殆ど変りはない。

ちなみに ヘッドの重さ 15g はヘッドスピード
3msに相当する破壊力である。

で ロフトで考えると
時計の秒針の一秒は6度
フェアウェイウッドやアイアンの番手間の差は
3〜4度程度、要するに 秒針一秒分のズレで
番手の意味を失ってしまう というコト。
3秒分もずれてしまったら 何が何だか…

だから 飛ばない人 って言うのは
スピードや力が無いのではなくて
例えば 6番アイアン(6番と書いてあるクラブ)を
8番アイアンや9番アイアンのロフトで打っているに
過ぎない訳で、そこを勘違いしてはイケナイ。


秒針一秒分 ズレタら 番手の意味が無くなる?!

にもかかわらず その角度の差異でクラブは作られている。

ココにも クラブの使い方のヒントが隠されている
そう思うのと、思わないのとで 果たして同じになる?!
かしらね…。