非常に参考になる質問が参りましたので
ご本人の許可を頂いた上で 公開致します

(1)飛距離はシャフトの
    反発力で決まりますよね?

そうすると強い反発を得るために、
体の運動で大きい体重移動、
腕の力などを使う、
コックなどを使うと思いますが

ブログやCDを見ると、
空手の押しとありますが、
余りにも弱い力(運動量)の様に見えます

実際のコースでは
 もっと強くはやく押しているのでしょうか?

サンプルの画像や
店長のスイングでは
どう考えてもドライバーで250ヤード
5番アイアンで180ヤード飛ぶとは

思えないのです


シャフトは自分自身では
動けないし人間が強い力や大きな運動量を
与えるとそれに比例して働いて、
飛距離が決まるように思うのですが

  
そうすると弱い力と
運動量では飛距離も
期待できないように思うのです

019A9s1s

お手紙有難うございます

要約すると
 クラブをどう使うと より機能するのか?

という問題だと思います。


ハミングバードのゴルフクラブであっても

そうでなくとも 
ある程度満足いく距離や結果が

出ているのであれば
 それに対し 個人的には

何の異論も 無意味な理論の押し付け 
も考えておりません。


ゴルフはあくまでも 
余暇の「遊び」でありますから

それぞれのゴルファーが 
体を痛めず 楽しい想いを

して頂ければ 
それで十分 十二分だと思います。

 

ただ あえて 私個人が考える

ゴルフクラブの機能
 ゴルフクラブの正しい使い方

  という単なる亜種な意見のひとつ として

ブログ上に「鼓笛隊打法」とか、
「刷毛塗ドリル」等を

展開しているだけで
 それを元に

これが間違っている、あれが正しい 
などの論議にする
つもりは毛頭ありません。


furiko
 


それでは 本題に入り

質問にお答えしましょう

 

飛距離はシャフトの反発力で決まるか?

 

どう答えたらよいか 迷う質問なのですが

ヘッドを振って しなって 撓り戻して

ボールを打つ人にとっては それは正解だと思います


反発力とは何か というと
 元に戻る力(復元力)

という意味合いだと思いますが

シャフトを撓らせて 撓り戻す

の意味合いも
 スウィングの前傾姿勢を除けば

横方向・水平方向に
 という事になると思いますが

シャフトを横方向に撓らせるのには

必ず 持つ部分とヘッド 
とに運動量やスピードに違いを

 発生する必要があるでしょう。

質問書かれている通り シャフトは
じぶんで動きませんので
撓る にしても
しなり戻す にしても
何かの動作で 
起こしてあげなければなりません。

スウィングに当てはめて言えば

止める 動かす の繰り返し
に当たると思います


インパクト付近で 
重心位置のずれを除き

等速、または それ以上で動いている

グリップエンドをヘッドが追い越すことは

物理的に不可能です。


また その運動には 必ず

ロフトの増減、
そしてフェースの右向き・左向き

の問題が伴ってきます

タイミングも含め 非常に高度なテクニックです

その要領を覚えても 練習という

メインテナンスを怠ることは出来ないと思います

 

また ヘッドの重さ

そして 動かすスピード を

重ね合わせると 

まるで単純にボールへの破壊力が

生み出させるような錯覚が起こりますが

そこで作られる遠心力は

ボールが飛ぶであろう方向とは

ほぼまったく一致せず

時間ごと クラブやヘッドの位置ごとに

刻々と変わっていく 複雑なモノです。

その破壊力は ボールを打つまでの間

直接的には

一度も ボールが飛ぶであろう方向と

一致することはありません。

逆に ヘッドをボールに当てさせない方向に

掛かると思うのですが…

 

スピードを意図的に遅くしろ とか

ヘッドスピードは一切距離には関係ない

と言っている訳ではありません。

ロフトを正しく使え

ヘッド重量を自分ではなく

ボールに使えるのであれば

それは 速い方が良いでしょう。


しかし スピードを上げるため

結果的には ロフトを増やしてしまい

ボールへの伝達をロスしてしまえば
  意味がありませんし

方向を案ずるがあまり スピードを

抑制してしまうのであれば

単なる 一か八かの方法論になって

しまうと思うのです。

 

自分の信じている方法を追いかけて

勿論良いのですが 別な方法もあるよ

と言っているに過ぎません。

 

シャフトの反発力 という言葉自体は

使わないとは言いませんが

歪んでいる形状が元に戻ろう
 とすることに使うのではなく

歪んでいないモノが 
 ボールの重さを受けた時に

  歪みたがらないこと 
を指すのではないでしょうか

微妙なニュアンスの違いかもしれませんが

使用方法という意味では ものすごく大きな違いだと思います。

 

鼓笛隊 モデルケース-158フレームショット

 

長くなって 申し訳ありませんが

クラブを横に動かす のを

体の回転で行っていれば

シャフトは 横方向には

撓り放しになるのではないでしょうか

少なくとも インパクト付近は

スピードを加速、もしくは最大にしたい訳で

そうであれば シャフトは戻りませんよね

インパクトまでに シャフトを撓り戻すのには

インパクト直前に 減速するか 止まるか

はたまた 体の回転でなく

腕でクラブを横に動かすか

のいずれかになると思うのです

どれも 飛ぶ!とは思えないのですが…

インパクトは だいたい 1トンをゆうに超える衝撃です

突然体を止めたり、減速するよりも

加速状態の方が 力は受け止めやすいですし

関節が多く 複雑な動きに強い腕で

重力に逆らい クラブを横に動かすのが

体で支えるよりも 多くの重さや衝撃を

支えられるとは思い難いのですが…