まずは動画をご覧ください。

平均的なゴルファーにありがちなミス…思い違い
の部分について書いてみたいと思います。

テークバックの初動、これを丁寧にゆっくり始めよう
と言う気持ちはとても良い感じです。
多くのゴルファーは飛ばすため
テークバックも勢いを付けよう! としますが、
テークバックは打撃の準備へいくためのものです。
(打撃の準備の一部)

ゴルフクラブはそれそのものにも質量がありますが、
その作り出す負荷は 長さやその構造とともに
スピードの二乗に比例します。

そして、その負荷・不可抗力には
必ず方向〜ベクトルが存在してしまいます。

テークバック時、
腕なども含め、クラブの移動に伴う負荷・不可抗力の方向は
打撃そのものの目的、
「そこにあるボールを希望の方向に飛ばす」
        その方向とは全く異なる
ほぼ魔反対の方向に当たります。
その勢いを増せば、打撃の主目的を
どんどん難しく、しんどくさせていくのですから
自分の出来る範囲、許せる範囲 ゆっくりと
そして 思い違いの一つ(この画像ではそれは該当しませんが)
勢いを付けるのはどの方向へか 
ということを考え直してください。

で 今回の話題ですが、
そのゆっくり取る、丁寧にテークバックする と言う気持ちが
災いしてしまっているのか定かではないですけど
致命的なミスをしてしまっています。

動画の色の変わっている部分をよく見てください。
その動作中、
動いているのは左腕〜左肩だけです。
スナップショット 1 (2015-06-08 16-14)

体…上半身…胴体 を見る時
注目するのは 股関節を結んだラインです。
スナップショット 2 (2015-06-08 16-14)

単に見た目だけを評論させて頂ければ
始め、きっかけとして少し体を回し
体の右サイドが止まったその反動を利用して
左腕を動かしているだけの「テークバック」に
なってしまっています。

これでは スイングを通して
体の向きを変えることそのものが
クラブを移動させる というゴルフスイングの基本に
結びついていきません。


写真にしてしまうと
クラブヘッドがボール側から背中側に反転したのは
とまった体に対し反動で、左腕をフリーにして
クラブヘッドの重さのその動きの慣性で跳ね上げたに過ぎません。

この段階で
テークバックの進行方向 左⇒右 に対し
殆ど右サイドが動かず、左サイドでクラブを動かす
体をクロスして動かすような動作を入れてしまうと

注)---体をクロスさせて使う動きとは
 進行方向に対し、後輪駆動、逆の側の体を主に使うと
 体が縮こまり姿勢になります。

縮ませた体を一気に加速させてしまうと
体は伸びる姿勢になりますから
加速力は付いた感触!はありますが、
ゴルフクラブは構造上、ほぼ機能を失ってしまいます。

ここは移動する方向への前輪駆動
この場合ですと 右サイドをもっとクラブの移動とリンク させ
右サイドでテークアウェイを取る意識が必要です。

もう一度動画を見てください。

体の向き、足さばきで骨盤が動く動きは
大変小さなものですが、
腕の動作、肩関節に対する左腕の位置や
右ひじの曲り などの腕の動作と比較すると
はっきり動作の順番が見えてきます。

初期 体の向きを足で「少し」だけ動かし
その反動…慣性も利用しつつ、そのあと腕を動かす。
この手順で テークバックを行ってしまうと
帰りに当たるダウンスイングもこの手順になります。
遼君のスイングとかもろにそうですね〜。
(職業人ですし、意図的にやっていますからそれはそれ、ですが)

この動作手順でクラブを扱えば 
テークバック、ダウンスイングともに
体に対し、クラブはどんどん右にずれます。
クラブが右にずれる ということはイコール ロフトは開きます。
そして クラブが右にずれる ということは
重さが右半身によりかかりますから
ダウンスイングで右サイドが下がり易く
体重を左に移せないので、体の開きがすぐに訪れ
上を向いてスイングすることになります。
ということになりますから、
強引に手を返す、フェースを返さない限り
ハイボールスライス、もしくは天ぷら〜チョロに
なりやすくなってしまいます。

まずは前輪駆動でクラブを移動させる意識
そして やはり
腕でクラブを起こしてから
脚で体の向きを変える
という 魔反対の手順を練習するのが有効と思います。

ご本人への直接なアドバイスは
いま ちょうど過渡期ど真ん中にいます。
ここで 今の自分のサマを無視し
出ている弾道だけ(結果)を見て
あきらめてしまえば、何にもなりません。
力でクラブを制しても
自然と自分のストレートな感情と闘う遊びの
ゴルフを制することは出来ません。
重さは低いところに流れ、
体もそれに自然に応えていくものです。

自分の胴体を二重構造 上側(肩ライン)の胴体と
下側(腰ライン)の胴体を捩じっている限り
力があればあるほど、速度があればあるほど
肉体や運動性能が衰えた時、故障だけでなく
スイングの迷路は深まります。

漠然とした表現ですが
地面にフェースを下向けて置いたとき、
そのフェースと地面の隙間(ロフト分の隙間)
その隙間でボールの上っ面をなでる のがショットです。
今の方法論では ボールの底をフェースでなでているので
スピードを増せば増すほど  ボールの回転と高さに
エネルギーが化けるだけなのは実感できるでしょうが、
それを緩いスピードにして誤魔化しても答えは出ません。

ゴルフのショットは
真っ直ぐ打つ と 遠くへ飛ばすは 同じものです。
それは両立できるのがクラブの役割です。

ボールの上っ面をその隙間でさばく

クラブは足で動かす
リズムは足でとる

という事を覚えてください。