シャフトに対する感覚は人それぞれです。
やはり その方その方、それぞれの人の経験則に
よるところが多いのだと思います。

一般的なゴルファーは
ハミングバード視点からすると
硬いシャフトしか打ったことがありません。

ハミングバード基準ですと
ドライバーシャフト(45インチ換算)では
振動数(硬さの目安) 140cpm前後です。

平均的な市販クラブの Rシャフトは240cpm位ですから
100cpmもの差があり、
それが 250 であって、 260 であっても
さして変わらず 硬い! のひとくくりと言えます。


スナップショット 1 (2012-10-26 0-58)

その硬いシャフトしか打ったことがないゴルファーにとっては、
  
柔らかいシャフト=遅い⇒来ない
と言う印象というか、固定観念があるようですが
逆に 振動数150cpmを下回るクラブを打ったことがある人
にとって、
  硬いシャフト=遅い⇒来ない
と感じるものです。

私個人も 硬いシャフトの全然来ない というか
クラブが、シャフトが何も助けてくれないので
硬いシャフトはしんどく感じます。
振動数50cpm以上離れたクラブを双方打ち比べると
分かりますが、柔らかいシャフトは
グリップを押すので、
インパクトポイントが左(飛球線方向前)にずれやすく
硬いシャフトはその効果がほとんどないので
インパクトが右(飛球線方向後ろ)にずれやすい感じです。

地面にあるボールを打つアイアンやフェアウェイウッドの場合、
柔らかいシャフトは自然とボールを拾う感じですが、
硬いシャフトは自分で拾いにいかないと届かない感じがします。
打ち比べてみますと、面白いもので
硬いシャフトは届かない感じ というか
よく見ていると インパクトポイントが右にずれるので
ヘッドの最下点がボールのより手前になり、頭打ちや
トップになるのですが(ソールで打ってしまう)
柔らかいシャフトはイメージではダフリそうですが、
実はそうではなく、最下点が左にずれやすいので
薄い当たりになったとしてもボールは普通に拾います。
ヘッドが下がっている過程の中で当たってる感じです。
スナップショット 6 (2012-10-29 20-10)

一般的なゴルフ環境では
振動数が100も違うクラブを打つことは
なかなか難しいとは思うのですが
やはり双方比べてみて、体験してみて
自分で判断することが大切かと思います。
振動数240も250も大きな差はないので
もっとはっきりと違いのある 硬い 柔らかい を
打ち比べてみて 判断する必要があると思いますね。

シャフトの効果の差 というのが
非常にはっきりしていますので
その効果を考え、クラブを扱っていく というのも
スイング造りの一つと言えます。

硬いシャフトの場合、
基本 シャフトは動かない ので
シャフトを動かそう としますし、
動かないがゆえに何もしてくれませんから、
アクティブに自分が何もかもしなくてはいけません。
運動性能や練習量が豊富にとれる体力自慢の人には
いいのかもしれません。
逆に 柔らかい(振動数160cpmを下回るような)クラブは
放っておいても シャフトは動いてしまいますので
シャフトを動かさない ように使うことを覚えますし、
逆にシャフトから伝わる情報量やガイドにそって
受け身的にクラブを扱うようになっていきます。

シャフトの役割は ヘッドのその形、そして重さを
上手に使って グリップをどんどん動かさせることで
それを覚えるのには よほどの訓練がない限り
柔らかいシャフトは必須とも言えます。