ゴルフクラブの形状をもう一度ご覧ください。

ボールを打つ部分 ヘッドは非常に偏った造りを
しています。自分から向かって、
シャフトより右にしかヘッドは存在していません。
アドレスの状態を基本に
そのまま クラブ全体を高くし
グリップを緩めてください。
必ず 右に 自分から向かって 時計回りにしか
回転せず 作為的にクラブを捩じらない限り
ヘッドは左回転しないのです。

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ヘッドも含めたクラブ全体が作り出す遠心力
クラブが 重さ(運動速度が加算された形で)によって
外に膨らもうとする力 外に引かれる力ですが
ゴルフクラブが 製品として
ヘッドの重さの中心点(重心位置)がシャフトの軸線上
にあれば まだしも 右に偏重した形状である限り
遠心力の効果は クラブの形状と 闘いになってしまう
可能性は否めません。

クラブを扱い ボールを打つこと そのモノに
遠心力が助けになることは否定しませんが
こと ボールを飛ばす主力エネルギー(エンジン)には
なり得ません。

右に開きやすい性質を持った 重心構造というか
形状に 遠心力を加えると ロフトの開きが
付いて回ってしまうので、遠心力を含めた
スピードが加速させ多分、ロフトは増えてしまうので
それが純粋な距離なることは 偶然の産物 と言えます。

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ジェットコースターに乗っていると
坂を下りるスピードやカーブを曲がる遠心力は
その楽しみ
(楽しみと感じるかどうかには個人差がありますが)
一つと言えます。 しかし乗り物そのものが
進むスピードに対し 遠心力は
ブレーキにはなっても 加速要素にならない
場合があります。
それは進行方向と遠心力の掛かる方向が
大きく異なる場合です。

ゴルフクラブも軽く素振りをして感じ取って
貰いたいのですが 遠心力はクラブが外に
膨らんでいこうとする チカラであって
ボールを飛ばしたい方向とは多くの場面で
大きく異なっている筈です。

鳥かごの練習場などでテストしてみると
ボールが当たる直前〜数十cm手前で
クラブを離す と 
クラブはマットに向かって
地面に向かって 外にはらみながら 飛んでいくだけで
ボールを打とうとしてくれませんし
ボールを希望方向に打とうとするのとは
立体的ですが 90度以上指向性が異なっています。

また 遠心力には 遊園地の回転ブランコと
同じ作用が働きますから クラブを持った腕にも
遠心力が掛かってきます。 スピードを上げれば
重さは 一直線上に揃おうとする特性が働きますので
腕の付け根である 肩の高さに近づいて揃おうとします。
それによって 前傾は解けやすく為り
打点である ヘッドの部分も上がろうとします。
それを補うために ダウンスウィングという
一番忙しくて 時間の無い場面で
色々な微調整をせねばならず 言葉は悪いですが
瞬間芸に属するような動きの為
その良し悪しは 次のショットにはフィードされることは
ないのです。

確かに ヘッドの軽い シャフトの硬いクラブであれば
そうやって 振っても遠心力による負担は少なく
関節をフルに 腕力をフルに使いますので
打った 振った クラブを動かした実感は
味わえると思うのですが…
 それでは クラブの意味は失ってしまいます。


一秒でも早く 頭の中から 
遠心力で
ボールを飛ばす
 という 悪魔を取り払って貰いたい
と 祈る今日この頃であります。