アイアンの軽くて、硬いのは悲劇の始まり・・・
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シャフトの硬さ
それを計る目安として 
振動数
 と言うのがあります。
シャフトを計測器に固定し、運動させ
一分間にどの位振れるか を計測します。

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硬いものほど、動く幅が少ないので
細かく動きますから、往復サイクルは『回数』として多くなります。

数値としては
一分間に 100回〜300回 位でして
それを 300cpm(サイクルパーミニッツ)と表示します。

大体、平均値として
10cpmの差を ワンフレックス としています。


現在、市販のアイアンシャフトは軽量スチールシャフトが中心です。
概ね ゴルファーは初期段階、アイアンによって
スイングを学び、作り、ゴルフを憶えます。
正直、軽量スチールからゴルフを始めた方は
 悲 劇 だ  と思います(>_<)

異様に軽いヘッドの付いた
異様に硬いシャフト。。。
ヘッドも小さく、
ロフトも番手のすり替えに近いほど
ストロングになっているアイアン。

ゴルフクラブそのモノに破壊力、打撃力の少なく
それを補うための ストロングロフト???

撓らないシャフトを撓らせるスイングを憶え
ヘッドが軽いので、振り回すスイングを憶える。

ロフトが必要以上に立っているので
ロフトを寝かすことを憶えるので
バンスがあると、その機能を使えなくなる。

総じて、シャフトを撓らせるスイングや
ヘッドを振りまわすスイングでは
ダウンスイングの早期段階で 体は上を向きます。
(左サイドが上がり、右サイドが下がる)

そうやって打たないと打てない 軽量スチール装着のアイアンでは
ボールは中〜右に置かないと届きません。
ドライバーと違い、ボールが地面に有るからです。
となると、ボールを左に置くドライバーとは
タイミングなどを含め、色々なモノが大きな違いになります。
より練習は必要になるというコトです。
スナップショット 5 (2012-03-06 4-01)


元来、ボールをつかまえる ことは
ボールを上から打ち、フェースを地面でボールを挟み
球体で有るボールは ロフトと言う逃げ方向へと
飛び出すもの(イメージ)ですが、
ボールを上から打つことを憶えられない
軽量スチールシャフトアイアンは
スイングの基本を無視することになります。

また 人間の動作としては、無視してよい
トゥダウンよる『ヘッドの下がり』・・・
本当は意識する必要のないこのクラブの機能によって
地面など、低いところに有るボールを拾う のですが、
ヘッドが軽く、シャフトの硬い軽量スチールシャフトのクラブは
その「クラブの機能」が希薄、というか
殆ど無いと言ってよいでしょう。
となると、そのスイングには無かった筈の機能を
行為、動作、テクニック としてしなければならなくなります。

ヘッドは振らないのに、振らなければ飛ばない
下に振らなければ当たらない という二重の罠にハマることに
なりますし、動作を”必要以上に”早くしない限り、
飛距離を伸ばすことが出来ません。

ヘッドが軽い ということは
モーメントが低く、クラブの移動と言う運動を持続する力が
少ないという意味です。
☞インパクトでスピードの低下が顕著になります。。。
シャフトが硬い というコトは、衝撃の減衰力が少ない
と言う意味です。
インパクトで掛かる衝撃を打ちぬく のが ショットな訳で
打ちぬく力の少ないヘッド重量
減衰力の少ない硬いシャフトは
無理な動作、必要様な動作を強要する上
衝撃も大きいのですから、故障の原因に成り易い。。。
その衝撃は必要以上に少なくないです。

私、それ以上の年齢の世代は
根性スポーツ、部活を体験していますから
うまく行かなくとも、多少傷みが伴っても
中途で辞めることは少ないのですが、
傷みの伴う「軽量スチール」でゴルフを始める若者には
少なくない「ゴルフリタイア組」がいます。

痛くて、うまく行かない、飛ばない のであれば
魅力のある遊びに成り得ない。。。 ですね(>_<)