体重移動が出来ない典型例として
このような「二段振り」があります。
一般的にはこれを「手打ち」って言うんですけど…

当り前ではありますが、重さというのは低さに反応します。
まずは体を動かして、体が止まり始めたらクラブを振る。
体の部位 と表現すると
体を上下二つに分けて
みぞおち辺りを境に それより下を下半身
それより上を上半身
 として分けて使う「振り方」ですね。

まずは下半身を動かし、後から上半身を使う。
腕を振っている意識では無く、肩を回している意識なので
「手打ち」と言う実感はないのだと思います。

スナップショット 8 (2013-09-23 15-37)


ダウンスイングの前半
下半身を動かしている最中ですが
腕を含め、クラブと言う重量物が下がります。
それに伴って、右サイドが下がって行き
左サイドが上がって行くので
この流れの中で 体重を左に移そうとしても
左サイドが高く、右サイドが低いので
非常に難しくなります。
無理に 左へ移したとしても
インパクトからフォローに掛けて
のけぞるような姿勢になって行くので
右へ体重は揺り返すようになってしまいます。

また、このスイングでは
ベルトのライン(腰のライン)が
正面付近を向く瞬間がほとんど無く
左サイド(左腰)がどんどんボールが遠ざかる
俗に言う 体の開く状態になるので
靴は飛球線に対し、左右に有るのにも関わらず
腰はそれに対し 垂直な関係になって
インパクトを迎えてしまう為
体重移動ってのが どの方向への移動なのか
分からない状態になってしまいます。

imagesCAB3227Q


これを直すのに、
左サイドを開かないようにしたり
左サイドが上がらないようにするのは
ある意味、無駄です。
基本的な部分、 体 上半身と下半身の境目はどこなのか
クラブを振る、傍から見た時に
クラブが円弧を作る動きは
どの働きによって行われるのか
という ちゃんとした理解が必要です。

上半身と下半身の境目は股関節です。
ゴルフでいうところの下半身というか土台とは
股関節から下の脚のことで
一般的なイメージの下半身イコール骨盤では
無いというコトです。
そして 上半身 骨盤から上の体の身の部分を
意図的に捩じって使わない という意識が必要です。
体をちゃんと回す ということは
体を回すことで ダイレクトにクラブを動かすこと
と言う意味を掴むことです。