パターはよく「オーバースピンを掛けろ」と言われます。
  
…順回転のことですね

では、逆に球体を逆回転かけるように
パターで打ってみて下さい。

出来ますか?

出来ませんよね。

スナップショット 1 (2014-01-20 18-21)
巷でよく言われる ショルダーストローク
肩の振り子をすれば、過度のオーバースピンが
かかります。

ボールにも自重があります。
45g位です。
芝の上では、ボールはその自重で軽く沈んでいます。
肩の振り子のストロークでは
ボールをアッパー気味にとらえることになりますから
ボールには下方向 地面よりも下方向に進もうとする
ベクトルが掛かってしまいます。
すると ボールの沈んでいる芝の壁に一度あたり
ボールは跳ねることになり、打撃のエネルギー(距離感)も
打ち出しの方向もズレルことになります。

ボールの外周は 約13.5センチです。
ボールが一回転すると 摩擦を除くと
 13.5センチ前進することになるのですが、
良いストロークとは
ボールが一回転するのに それよりも移動する
例えば 1m35センチ 移動するのに 10回転
ではなく、8回転とか、9回転するような
そんなイメージの方が良いと思います。
010

車のドラッグレースと同じで
順回転であったとしても、過度なモノは
やはり抵抗(摩擦)になります。
特に初期段階では…。
順回転しているのに 移動していない
ホイルスピンになってしまったり します。

距離感の基本は水平移動させる距離です。
ボールを打ち出す方向に対し
なにがしかの円の動き、曲線の動きを必要以上に
入れれば ボールには必ず無駄な回転が付きます。


市販のパターでの ボールの転がりを見ていると
初期のボールのスピードは速いのに
距離が届かない というコトが少なくありません。
難しく考えることはありませんが、
ボールが地面を転がす限り、オーバースピンは
当り前にかかるので 無駄なスピンは掛けようとせず
打ち出したい方向に対し、極力 ヘッドの円運動を避け
水平方向に動かしてあげることです。

そうですね、イメージからすると
丁度 冬季オリンピックが目の前にあるので
カーリングが近いかも知れません。
あの球?(なんて言うか知りませんが)が移動する
そのスピードと同じく、投げ手が移動すること
そしてリリースしてあげる
そんな感じが良いのではないかと思います。