今回は質問がありメールさせていただきました。



ここ最近、「トップからグリップを右ポケット前に降ろす」
を実践しています。

これをやると、ダウンスイング中の
「右を向いている左回転」のフェーズが良く感じられ、

自分としては、こりゃすごい特効薬だ、
と一人悦に入っているのですが、

ここで2点ほど質問があります。



1.
球筋としてはストレート〜軽いドローなのですが、
どうもフックが出やすいです。

原因としてはどんなことが考えられますでしょうか?



2.
飛距離を伸ばすための力加減、力の入れどころ、
あるいは抜きどころがどうも分かりません。

まだ右肘を伸ばすことに、
ぎこちなさがあるかせいかもしれませんが。。。

何かヒントをいただけますと幸いです。



よろしくお願いいたします。


まずはコチラのスイングをご覧ください。


何の解説も無ければ、ごくごく 普通のゴルフスイング

弊社の提唱する「刷毛塗・鼓笛隊打法」に比べれば
普通のスイングに見える のではないでしょうか。

意味を掴んで頂けると良いかと思うのですが、
この映像のスイングは典型的な「二段振り」
振り子のスイングです。

体をまず回し、体の向きが正面を過ぎたころに
へそから上の上半身上部、肩、腕を振り始める。

この打撃方法では、インパクト前〜フォローにかけて
ヘッドが反動で、フリーに動きます。
。。。意味わかりますでしょうか?
スナップショット 5 (2013-06-02 23-16)スナップショット 6 (2013-06-02 23-17)スナップショット 7 (2013-06-02 23-17)




ゴルフのスイングが円弧になる為の主エンジン
ヘッドが見た目、大きく移動、傾きがあるので
やや斜めの円軌道を描くのは
体の向きが変わるからです。
その意味は 体のリニアな向きの変更、そのもので
ヘッドも同じとき、長さ分は考慮しても同じだけ 動く
というコトでして、
体を回し、そして、それを止める反動で
ヘッドをビュッと振る、というのも
確かに 体の周りで振っている亜種と言えるのかも
知れませんが、体の向きそのものが動きのエンジンに
なっているのではありません。

44_1_0p


アニカソレンスタムのこのショットを見ても
体の向きでクラブヘッドが移動しているに過ぎず
体の回り、止まり と言う反動で振っているのでは
ありません。
上半身から上だけを見たら
アドレスの時の大きな違いはないですよね。

体が止まる反動で、勢いの付いたヘッドに
円を描かせるという動き
ヘッドが遅れ〜グリップに追いつき〜追い抜いていく
この過程は 常時、ロフトが変化しています。
ちょっと、高度な説明をすれば
その動き分だけ、ヘッドの高さ変化も激しいですし、
クラブの重みや遠心力の増加によって
体の姿勢も当然影響を受けます。

シャットが出来る様になってくれば
そして、上から打つ感じが出てくれば
その方の体力也、年齢也 以上の飛距離は
そんなに難しくなく、歯を食いしばらなくても
出せるようになってくるでしょうから、
より一層の飛ばす と言う部分は、今回、割愛します。

アプローチやコントロールショット。。。
ヘッドをフリーで動かしている打撃方法である限り
当てはまり言葉無いので、このような言い方をしますが
自分で管理していない「無責任」はスピード、ロフトで
ボールを打っている訳ですから
なかなか距離感が身に付きません。
練習頻度、練習量が落ちてしまえば
それがそのまま 飛距離コントロールの精度急落に
なってしまいますし、
今、上手く打てたとしても、それはある種の偶然の産物
になるので、そのショットの距離感は
次のショットのたたき台、基本には成り得ません。

この内容は、前半の記事の「上に向かって振ってはイケナイ」
と共有の話なのですが、
それにも補足説明が必要かと思います。

ボールを上から打つ と言う意味あい
は 手や腕でヘッドを上から入れる、 もしくは
ヘッドを下に振る と言う意味ではありません。

ボールを上から打つ というのは体の姿勢を指します。

左サイドが低くなっている内に
ボールに対しヘッドがアプローチしてくる
と言う意味が本当の意味で、
上から入れる というのに直接的に腕は関与しません。
写真の通り、二段振りスイングは
腕で下に振っているから 上から入れるイメージはモテても
それによって、体は必ず上向きになってしまうので
下に振った分、左足上がりで打つことになります。
この振り方では、クラブの重さは右でたっぷり増えますので
体重を左に移すことは至難の業になってしまいますし
自分のイメージする円弧は 必ず、イメージよりも
手前が最下点になってしまいます。
スナップショット 9 (2013-06-02 23-18)スナップショット 10 (2013-06-02 23-19)
























フックを防止する、距離コントロール をする
というのは、互いに共有な話なのですが、
要するに、クラブの大きな動きは
ダイレクトに体の向きで行う
傾きは有ると言えど、体の向きによるクラブの移動は
限りなく 水平移動に近く、
それに対し、その動きを促進するような
クラブ姿勢、クラブの重たさ、ヘッドの重たさを
作り、維持するのが、腕の役割で
腕を使って、ヘッドを縦に振っている限り
必ず フックなら煽り振りのフック
距離コントロールのむずかしさ が付いて回ることになります。