シャフトの使い方、とは離れてしまうけれど
シャフトには キックポイントと言うものがある。
日本語では、先調子とか、元調子と呼ばれるもの。
正直、ドライバーの振動数(シャフトの硬さを表すもの)
 150cpm以下 を主に取り扱っているハミングバードとしては
振動数 250cpm 前後、もしくはそれを超えるシャフトの
キックポイントは無いに等しい と思う。
ヘッドスピードの数値にあまり関係なく
普通のおじさん、一般成人大性にとって
振動数 250cpm のシャフトは 殆ど撓らない
動きが無い と言ってよい。
動かないモノの性能を考えても仕方ない気がしてならない。

そう ガス欠状態になって動けない車で有れば
その車が フェラーリであっても、ポルシェであっても
カタログの走行性能は何も意味を示さないのと一緒。

45インチで200cpm位の硬さを
使って貰わないと、キックポイントを論じても仕方がない。

シャフトを選ぶ場合、
まず、何よりも硬さ。
そして、次に重さ。

本来は まず打ち手に合わせたい ところだが
一般的には、適正な「硬さ」を
使っている成人男性はほんのわずかだから
ゴルフバッグの中にある他のクラブたちに合わせる
ということがポイントになったりする。

キックポイントの話に戻るけれど、
適正な硬さ…と言う条件の上で
このキックポイントというのが、ちょっとややこしい。
通常、先端をゼロポイント、シャフトエンドを100
をすると、 一番シャフトの外に膨らむところを
キックポイントとして、先調子、元調子と
区別するのだけれど、実はその差は余り大きくない。
数値で言うと 先調子と呼ばれるものは 40〜42
元調子と呼ばれるものは 44〜46
ドライバーシャフトはだいたい100センチ強位だから
そのまま センチメートル で考えて間違いない。
先調子と元調子で離れていても 6センチ位だから
イメージしているものよりも差は少ないだろう。

う〜ん 実はシャフトと言うのは
少しオーバーに言うと、稼働部分と非稼働部分があって
全体が均等に動くものは殆どない。
多くのシャフトが先端だけが動く。
…ここで言う 先端とは 先ほどの数値で 20〜30 の場所
グリップの近い 65〜80位の場所は殆ど動かないモノが
9割以上を占めている と言える。

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先端の動く先調子のシャフト
全体の動く先調子のシャフト
手元が動く先調子のシャフト

大きく分けても 先調子のシャフトで3種類ある
実は「先調子」という言葉よりも
どこが主に動くのか、というコトの方が重要で
アマチュアゴルファーはそれを「調子」だと思っていて
それは正解だと思う。
ところが売る側がカタログに載せる「調子」の場所は
単にシャフトの一番外に膨らむ場所。
そこに 売る側と買う側の大きなギャップがある。

ハミングバードの造っているシャフト
特にウッドのシャフトのMDシリーズは
手元の非常に動く 中調子のシャフト。
先端の30位までの部分は殆ど動かない…んだけれど
多分、多くの人には先調子に感じてしまうんだと思う。

手元の動くシャフトは、グリップの誘導性能が高く、
ヘッド、クラブ姿勢さえ 気を付けていれば
望むところにどんどんグリップが押されていくように
なっているのだけれど、
グリップを動かさず、ヘッドを動かそうとする人にとっては
逆に、グリップが引っ張られてしまうのだと思う。