少々レトロな話ではあるが、
往年の名器と呼ばれるアイアンは
トップエッジ(トップライン)のトゥ側が
外へ逃げているようなデザインが多かった。

ジャック二クラウスのモデルは皆そのような形。
(写真はマクレガーVIP)
と同時に、トップラインからネックへとつながる部分に
凹みの様な曲線があるのも特徴であった。
この部分をポケットと呼ぶのだけれど、
この部分があると フェース面が長く見える。
更にポケットがあると、ボールを包むように感じる
というのも大きな恩恵なのだと思う。
その形は量産品になって
ピンのアイアンに受け継がれた。
日本的には、小振りなアイアンには
トップエッジの外に逃げる形は受け継がれ
ミズノの軟鉄アイアンはその傾向にある。
反面、総じてグースネックに見える「ポケット」を
あまり好まない日本のユーザーによって
「ポケット」の存在は消えつつあり、
国産の軟鉄鍛造メーカーでも、綺麗にポケットを
創り出すメーカーは限られている。

ボールを上手につかまえられるプロにとっては
アイアンが左に行きそうな、つかまり過ぎるような
デザインはあまり好まれないけれど、
✪ボールを上から打つ
✪ボールを潰す
✪ボールをつかまえる
と言うイメージを抱かせやすい という点では
自分は このポケットがあるデザインを好んでいます。
ボールの行き所を無くす
シンプルにロフトにだけ、ボールの行く先を与える
上から地面に押さえつける
みたいなイメージが湧きやすい「ポケット」
是非、シゲシゲとご自分のアイアンのその部分を
出来れば フェースを下(地面)に向けるようにして
今一度眺めて欲しい
コメント
コメント一覧 (1)
研磨職人の腕が落ちたからなのか
デザイナー自身にフトコロの概念が無いからなのか
ホーゼルとフェースを繋ぐ 肝心要だと思うんですが
確かにフトコロ無くなりましたね
フトコロの感じで好きなのは
50〜60年代のターニー トミーアーマー
60年代のトップフライト
60年代のサイテーション
50〜60年代のベンホーガン
でしょうか