アイアンに限らず、シャフトの特性とは
形状(太さ、太さの変化)素材(使われる繊維特性の組み合わせ)
によって、違いが作られる。

グラファイトの場合、シャフトの基本になる繊維
そして それぞれの役割を持ったシャフトを
全長だけでなく、箇所箇所にも配置できるので
同じ芯金(マンドレル) 
⇒ シャフトを形成する芯
からでも、性格や特性の違うシャフトを作ることが出来る。

スチールシャフトの場合、シャフトの端から端まで
単一の素材で作られてしまう為、
一旦 金属(合金)を決定してしまうと
太さと厚みでのみしか 特性をいじることが出来ない。
まして、軽量という シャフト重量の縛りが出来てしまうと
耐久性、強度など、安全性の観点から
シャフトアレンジの自由度は非常に低いと言える。

BDNy9S3CYAAO44N


アイアンシャフトを安易に考えているゴルファーが
とても多いのは、寂しいことだけれど
シャフト選びの基本中の基本は 「硬さ」である。

同じヘッド、同じ長さの 7番アイアン
 X-フレックスの硬さ と R-フレックスの硬さ を一球交互に
打ったら、どうなるだろう?
双方とも 上手く打てるだろうか?

実験してみると分かるけれど
同じ重さの同じヘッドが装着されていても
では、ヘッドの重さの感じ方がまるで違う。
例外はあるかも知れないが、殆どのゴルファーは
Xシャフト装着のクラブの方が、ヘッドを軽く感じる。
ここまで 硬さに差があると、Xシャフト装着のクラブ は
ヘッドが装着されていないように感じる。
当然、同じタイミングで打つことは出来ないし、
同じような弾道、距離を出すには ボールの位置なり
何かを変えなければいけない。

始めのうちは 楽に打てる Rシャフト装着のクラブだけ
上手く打てるケースが多いが、その一球交互を繰り返していると
だんだんどちらも悪くなり、いずれ 何が何だかわからなく
なってしまう。

ゴルファーの殆ど、多分7割以上のゴルファーが
これと同じ状態をゴルフバッグの中で作っている。

市販のドライバーの平均的な硬さは
45インチ換算で 240cpm 位
軽量スチールシャフト装着の平均的硬さは
38インチ換算で 300cpm 超…
長さの違いを考慮しても、離れすぎている。

…シャフトの硬さ表示と関係なく
Rシャフトのドライバーを打った後で
X もしくは SXシャフトのアイアンを打っているのと同じ。
ドライバーのヘッドが軽く、長尺化しているし
個々のケースで異なるけれど、
45インチ 240cpm 位のドライバーに対しては
38インチ(5番アイアン相当)で 270cpmでも
ギリギリ、、、 もう少し 下でもいいかと思う。

うまく行くはずがない。

この手のシャフトの硬さの違いは
調子のいい時、体調のいい時は 人間の反応、運動性能や
運動神経でカバー出来るが、体調不良の時など
ラウンド後半に現れやすい。