初めてメールいたします。
73歳ですが、60歳で脊髄を痛め、
ゴルフが出来ぬ身体になってしまいました。 

 当時(ゴルフは27歳で始める)、
独力で本を頼りに練習し、シングルになっておりました。

貴方の考え方がよく解ります。 
我々アマチュアは最高の技術やスコアーでなくて良い訳です。 
他人様に迷惑を掛けぬ範囲でプレーをすれば良い訳です。

クラブには規格が有ると思いますが、
その範囲で勝手に自分で改造しても構わない筈です。

ですから、私は2〜4インチ短尺に致しました。 
14本を三つに分け、
ショートアイアン(SW・PW・AW・9)を4インチ、
ミドルアイアン(8・7・6・5・4)は3インチ、
ウッド(1・3・4・5・7)は2インチ・・・
各々同じ長さの短尺にしました。 
私の身長は155造任后

キャディさんによく笑われました。 
 でも40前後で廻る者に誰も文句は言いませんでした。
距離より精度を高める事で楽しいプレーが出来ました。  
極端に言うと、打球精度を高めるのに、
14本を同じ長さにすれば、
同じフォームで打球出来るのではないでしょうか?

プロの様に全身を使って打つ必要は無い訳ですし、
この様なクラブで世界を制する
プロさんが出て来たら面白いでしょうね?   
クラブの価格が大分安くなるでしょうね?
改革・・するにはかなりの勇気が必要です。

 

お手紙ありがとうございます。
ハミングバード店主、野澤で御座います。
ゴルフは悪い意味でなく、所詮「遊び」ですので
それぞれの方が、それぞれの楽しみ方、好きなゴルフクラブで
楽しまれることになんの異存もありません。

ただ。。。一応、小さいとはいえゴルフクラブメーカー、
ゴルフクラブデザイナーの端くれの立場として
クラブの長さの存在理由や同じスイングを構築する
と言う余計な?講釈を垂れてみたいと思います。


まず、ゴルフクラブはドライバーからウエッヂまで
同じ破壊力を作るように
 ヘッドの重さ × 長さ × 運動
これらの合計が似たようなモノになるように
設計されています。

それがロフト等によって、ボールスピード、スピン、打ち出しの高さ
に振り分けられ、似たような球質で
距離が分かれるように作られています。

その上で、考えて頂きたいのは
ロフトというのは、長さによる入射角度の違い
というのも、ロフト構成の一つです。

距離は異なれど、似たような球質になるために
長さとロフトは構成されており、
例えば、ヘッド重量を調整したうえで
✪38インチの 35度ロフトのクラブ
✪37インチの 35度ロフトのクラブ
✪36インチの 35度ロフトのクラブ
の3種類のアイアンが有った場合
真ん中の37インチのクラブを基準に
38インチのクラブは 打ち出しが高くなり、スピンが減り
36インチのクラブは 打ち出しが低くなり、スピンが増えます。
似たような距離にはなりますが
明らかな球質の異なります。

同じ長さで・・・ という発想も否定は出来ませんが
半インチなりに変化する と言う前提のもとで
現在、流通されているクラブのロフト差は構成されており
長さの変化を変える場合には、同時にロフト変化も変えるべきと
自分は思っています。

また、各クラブのロフトに応じた特色の変化
重心位置などの変化は 長さに応じた前傾姿勢の違い
を利用するところが、多分に有りますので
同じ長さにして、同じ前傾姿勢で使用する ということになると
その設計発想も変えていくべきだと思います。

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既に対処されているとは思いますが、
ゴルフクラブはその長さに応じたヘッド重量が
設定されています。
ショートアイアン(SW・PW・AW・9)を4インチ、
ミドルアイアン(8・7・6・5・4)は3インチ、

ウッド(1・3・4・5・7)は2インチ・・・

通常、半インチの番手からのヘッド重量差は8gです。
オリジナルの状態から比較すると
アバウトではありますが
ウッドで     32g
ミドルアイアンで 48g
ショートアイアンで64g
ヘッド重量が足らなくなってしまった状態ですので
シャフトも負荷不足で運動が少なく、ヘッドの効き具合も
足らなくなっております。
全部が軽く、硬くなるという前提に置いても
ウッドとショートアイアンでは ヘッドの効き具合が
30gも開きがありますので、調整することをお薦めします。

長ささえ同じであれば 同じスイングになる、
というのは正しくない発想で
人間は機械では無く、感覚に応じて、反応する生き物です。
同じ感覚だからこそ、同じように感じるからこそ
同じように振る舞うもので、違うように感じる場合
違うように振る舞い、同じ結果を導き出そうとすると思います。

ヘッド重量の大きな差が生まれてしまえば
ヘッドの重さの感じ方が違いますし
シャフトの硬さ、というか、運動量も異なります。
(基本、ヘッド重量が異なっても、製品上のシャフトの硬度は同じです。)
シャフトの運動量の差が発生すれば、
番手ごとに設定されたライ角度の意味も失います。
方向性と言う意味において ライ角度の持つ意味は
決して少なくありませんので
半インチ変化 と言う基準の元、設定されたライ角度の変化
それはシャフトの運動量が一定(長さに対する負荷・ヘッド重量)
という考えの元、機能を発揮します。

出来ればヘッド重量と共にライ角度も調整ください。

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また ウッドに関しては調整が出来ません。
ライ角度はロフト角度とも絡み合います。
ドライバーは空中の球を打つので、問題は大きくありませんが
立ったロフトのウッドほど、より右に行きやすく
寝たロフトのものほど、より左に行きやすく
これも 同じ長さだから 同じスイング という訳には行かず
番手によって、ボールの位置や立ち方などで
スイングを変えなければいけない要因になると思います。
また、ライ角度による視覚効果は
アドレスに作用しますので、アップライトなクラブほど
長さ以上に近く立つ癖が自然に付き易い弊害もあります。




ここからは あくまでも私見ですが、
長ささえ同じならば、スイングは同じになり
ゴルフは簡単になる と言う程
クラブとスイングの関係は単純ではありません。
特に ヘッドの重量とシャフトの硬さ(運動量) というのは
使う人間の感覚に大きく作用しますので
そこを無視する訳には行かないと思います。

打ち分ける距離とロフト、それに応じた長さ
その長さに応じた前傾姿勢 と言うのが深く絡み合います。
股関節から上を同じにクラブを扱い
前傾などの脚の差異で 前傾姿勢の差を作る。
ドライバー、ウッド、ユーティリティ、アイアン、ウエッヂ
などの その特性は前傾姿勢に応ずるものなので
出来るだけ同じ動作にするのには
複雑なクラブの「違い」が不可欠だと思います。

とは言え、なにがしかのアレンジがあれば
同じ長さ と言う発想もあり とも思います。
そこら辺を考えながら、新たなゴルフクラブアレンジも
また楽し! というところなのでしょうね。