スポーツ報知 より
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◆男子ゴルフ ザ・レジェンド・チャリティプロアマ(12日、千葉・麻倉GC=パー72) 男子ゴルフの2日間大会「ザ・レジェンド・チャリティプロアマ」最終ラウンドが12日、千葉・佐倉市の麻倉GC(パー72)で行われ、70歳の青木功(フリー)が9バーディー、5ボギーの68で回り、エージシュートを達成した。2010年に続き今大会2度目。実行委員長を務める大会を最高の形で締めくくった。通算12アンダーの池田勇太(27)=日清食品=が大会連覇。松山英樹(21)=東北福祉大4年=は7アンダーの8位に終わった。

 多数の著名人や、松山英樹を押しのけて、世界のアオキが大会の主役をかっさらった。最終9番。4メートルを沈めてバーディー締め。年齢を2つも下回る「68」でのエージシュートを達成しギャラリーの大歓声に手を上げて応えた。「60台で達成できて、うれしいよ」と豪快に笑った。

 シニアツアーで過去に3度達成を含む自身、5度目の偉業。先月のつるやオープンで66歳の尾崎将司が達成した快挙にも刺激を受け、エージシュートを狙っていた。10日の前夜祭では「エージシュートやるなら60台で」と宣言していたが、有言実行の快進撃。10番スタートでボギーが先行したが、12番で12メートル、4番で4メートルのバーディーパットを沈めるなど、往年の武器のパターが絶好調。9つのバーディーを奪い「調子がいいと攻めちゃうんだよな。若い時のようなゴルフができたな」と満面の笑みを浮かべた。

 今もなお、衰えぬ闘志で国内外で精力的にプレーを続ける70歳。毎年オフの約1か月間、ハワイや沖縄で激しいトレーニングを積んでいる。ところが近年は「トレーニングのしすぎで、腰を痛めたりしたんだ」。そこで今年は短期間に集中させず2、3月の2か月にわたってじっくりと体力を養った。「だから調子がいいのかもしれないな。まだまだできるよ」と手応え。「これから先が自分でも楽しみになった」。古希を迎えてもまだまだ健在。レギュラーツアーでも伝説を打ち立てようと燃えていた。

 ◆青木のエージシュート シニアツアーでは過去3度達成。2007年の日本シニアオープン最終日に65(65歳)、08年の鬼の城シニアオープン最終日に66(66歳)、11年のコマツオープン初日に69(69歳)。ツアー以外では10年の今大会最終日に66(67歳)で回っている。コマツ―以外はいずれも優勝。また過去には中村寅吉、小野光一らが70歳以上での60台でのエージシュートを達成している。