こんな質問を頂きました。

こんにちは!

店長質問です。カムイTP-07ですが
ヘッドの先端部分をかなり逃がし?てありますよね?

この逃がしを深く取ったりの浅くしたりするのは
どんな効果を狙ってるんでしょうか?

僕は07の様に深い方がなんかしっくりくるんですが…

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ウッドヘッドのデザインですよね。
好みの問題もあるのですが、
まず知っているとは思うのですが
フェース面には横方向にも、縦方向にも
軽〜くラウンドが付いています。
アイアンとは異なり、フェース面は
センター部分の膨らんだ曲面なのです。

たての曲面をバルジ
横の曲面をロールと言いますが、
8インチから16インチ位の半径の
アールが付きます。
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ご質問にあった、フェース先端部分
トゥ側の形状処理ですが処理ですが、
ここの部分が、グットフェース側に入り込んだ
デザインだと、フェース面は
ヒール側に寄って見えます。
重心距離が短く、捕まりやすいというか
右に行きにくく感じる訳です。
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逆にここが尖ったような形状に成れば
ロールがある分、フェースはトゥ側に
寄ったように見えるので、
重心が長く、左に行きにくい形状に見えます。

この視覚効果、というのは思っている以上に
ヘッドの性格を表しています。

左に行きやすい性格のヘッド
というのは、総じて重心距離が短く
小振り、もしくはディープなヘッドです。
叩いて使う人や体力のある人が好む形状です。
そのヘッドが形状までも
左に行きやすく見えると
ある意味、怖くて使えなくなる というか
恐くて、ぶっ叩けなくなるので、
ヘッドの特性とは反対な見栄えが必要なのです。

逆に、右に行きにくく見えるヘッド
というのは、ヘッドの特性としては
重心距離が長く、右に行きやすい
ヘッドだということなのです。

ライ角度や使われるロフトによって
その見え方は変化してしまいますから、
絶対という訳ではありませんが
ヘッドを選ぶ際の参考にして下さいね。

正直、そこの部分の差で
性能が変わるほど、どちらであっても
重量の差はありませんので、
どんな弾道が出そうか、イメージさせるために
そこの部分の形状はあると考えてください。
そして、そのイメージは大概の場合、
ヘッド単体の性格とは微妙に異なる
ということです。