シャフトの使い方・・・ この言葉には
なにか ミステリアスな雰囲気が含まれていますね

なんだか この言葉を使うと 上級者になったような
そんなニュアンスも含んでいるのでしょうか。。。

業界も専門色が薄れ 販売や企画の専門家で埋め尽くされている
現状では その多くの人が本当のシャフトの使い方を
探求し 考えているとは思えません。
単に 以前に言われていることを継承しているにしか
過ぎず 今や 誤った使い方の方が完全に主流となっています。

 ↓ 明らかに 間違った使い方の例(画像)
スナップショット 8 (2011-01-21 1-05)

シャフトを撓らせて
シャフトを撓り戻す


これが どれだけのゴルファーを困らせてきたでしょうか

どれだけの体の故障を生んできたでしょうか

シャフトを撓らせるとは
重量物である ヘッドの方の運動量を
根元であるグリップよりも多くすることです。

運動の原動力である 人間の動作は グリップ側が
つながっている訳で その動きの量に応じて
先端部の方が動くのが ある種 当たり前です。
重量物が先端に付いている訳ですから
原動力とつながっている グリップ部の運動量と
同等か、それよりも運動(移動量)は少なくなるのが
理屈 と言えませんか?!

例えば サーカスのイメージで
あなたが足を縛られて ぐるぐる回されたとします
時速120キロも出ている状態で
手に持った 旗 を 進行方向に
振ることが出来ると思いますか

スピードを緩めて貰ったり
止まったりすれば 出来るとは思いますが
等速、もしくは 加速中に
旗に掛かる空気抵抗=重さ を筋力でなんとか
振ることは かなりの至難の業だと思います。

全体が動いている中で 先端部を余計に動かすとするなら
グリップ部には停止、もしくは減速の必要が
生じてしまいます。

ヘッドのスピードを最大にしたい箇所/時間
しかも 打撃という衝撃が待っている付近で
止めると言うことは 負荷を受けることになります。
利き腕ではない 手首也 肘也 肩也で
それらを受け止めることになると思います。

シャフトはどの道撓ります。
撓ることを前提にフレックス(硬さ)を選んだり
するのですが 正直 その部分にも疑問を持ちます。
極論になってしまうのかも知れませんが
「撓るから曲がる」
「柔らかいから真っ直ぐ行かない」
のであれば、フレックスの存在意味はなんなのでしょう?
単に強度なのでしょうか・・・

ゴルフクラブには 静止状態では棒の延長線上に打点が
ないという 道具を使うスポーツの中では
あまりない独特の形をしています。

その理由は 握っている棒上に 重量がなく
ズレテイルために クラブの姿勢や位置が把握出来
ボールが当たるのか どの方向へ飛ぶのか
予知できるように出来ています。

重心がシャフトの延長線上にあったら
年に数人、いや もっと多くの人が
自打球でケガをすることになるとも思いますし
練習場も恐怖の場所になる可能性すらあります。

しかし、シャフトに運動性/撓りがあれば
(正しくクラブを扱う という条件の上で)
自然と クラブとヘッド重量は直線状に並ぼうと
しますので 打ち手は 棒の延長線上でボールを
捕えれば 良くなりますから 個々のクラブの
重心のズレを気にする必要がありません。

ある種 便利な魔法の杖 と言えるのです。

にもかかわらず わざわざ 撓らないものを
撓らせる為 クラブを捩じって使ったのでは
わざと 重心とシャフトが直線状に揃わないよう
個々のクラブの重心(打点)のズレを意識しなければ
ならないように使うのは 大変 残念です。

自分の中心にヘッドを動かす
のではなく
ヘッドを中心に 自分が動く と考えれば
シャフトが柔らかければ柔らかい程
ヘッド重量が重ければ重い程
ヘッドは動かず 自分の雑な動きや間違った動きにも
ファジィ― 曖昧に反応しますので
スウィング動作に厳密さが必要でなくなります。

悶絶している多くの人は 信じないのかもしれませんが
なんとなく 要領を得ているお客様にとっては
より柔らかいシャフト より重たいヘッドの方が
距離も 安定性も格段に高くなるのです。