「このゴルフクラブ、フラワーロックみた〜い」



私の愚妻が借りてきた1本のアイアンを持ってそう呟きました。

確かに、天を突くように逆さにしてゆらゆらと揺らすと、声に反応して動くあのおもちゃのようにも見えなくもありません。こんな素晴らしい感性を持った妻を一生大切にすると誓った瞬間でした。





「絶滅危惧種のクラブ創ります」

私はこのブログを2週間じっくり読み込みました。

最初はネット上にある有象無象のゴルフブログと一緒なんだろう?と訝しい顔で読んでおりましたが、書いてある言葉にナゼか私の心は惹きつけられました。

「刷毛塗り?」「スライド?」「不可抗力?」「悶絶!?」そして「しゅっ、修二??」この言葉の羅列を見てゴルフに関連付けられる人はあまりいないのではないでしょうか。2週間も考える時間があったのは、この筆者はいったい何を伝えようとしているのか。またオーダーメイドクラブというけれど、ものすごく高価なものじゃないのかという疑念を抱いていたからです。 その間、真似ごとでアイアンヘッド(なぜか共栄のハーフキャビティタイプのヘッドを持っていました)に30gの鉛を貼ってスイングしてみたり※危険ですのでやめた方がいいです。

YOUTUBEにアップされている門下生?達のスイングを観たりして自分なりに考えを巡らせていました(はじめは何だこのスイングは“神主”か?と思いました)

ブログの記事のなかで一番衝撃的だったのは、私の使用しているシャフト「NS950」を「スイング破壊兵器」などと言い放っていることです。これはキチンと説明してもらわなければ納得がいきません。

いつまでも悶々としていても始まらないので、意を決して店主に電話し、その翌日には車を横須賀へと走らせていました。





看板も無く、怪しい色遣いの建物の扉を開けると、そこには坊主頭の店主の姿がありました。少々強面ですが、優しい笑顔と熱いコーヒー(夏なのに)そして異様にでかい水槽に温かく迎えられました。

ここから先は、悶絶系クラブオーナーの方々であれば皆同じような段取りで進んできたのではないでしょうか。私も訪問の経緯、カウンセリングを受け早速スイングを診てもらいました。

「ジーン・リトラーにそっくりだね〜 言われない?」なんて言葉から始まりましたが、数球打ったところで









店主「怒って帰っちゃうかもなぁ〜」「言ってもいいっかなぁ〜」

なんて言い始めました。





『ここまで来たんだから何を言われてもいいや』と心の中で呟いていましたが、当時はかなり辛辣なことを言われたような記憶があるような無いような・・・





結論から言いますと(だいぶ前置きがありましたが)その日に悶絶クラブの購入を決めました。自分の中ではたぶん、横須賀に訪問する前から決めていたんでしょう。

自分のゴルフを、そして自分自身を変えたかったんだと思います。

その日はたまたま悶絶クラブオーナーの先輩である“長野のS”さまがいらっしゃって「大丈夫!打てちゃうから」「ブログにみんな書いてあるから平気ですよ」なんて背中を押してもらいました。でも何といっても最後の決め手は、店主の人柄でしたね。

確かに?怪しげですが、この人なら自分を変えてくれそうだ、という期待感もありましたし。





帰り際、“5”と刻印された「やさしい揺れ」のフラワーロックを1本借りて帰路につきました。









              続く


 


 


 


 


 


 


 


 スナップショット 1 (2011-02-27 18-50)