あるお客様が友人に頼まれ
ゴルフクラブの修理を持って来た

ま 良くある シャフトが抜けちゃった
というパターンだけれど
接着し直し 必要はなかったのだけれど
何気なく 計測 してみると

なんと スウィングウエイト

 C−3

これは 女性用でも ジュニア用でもなく
れっきとした 成人男性用・・・

IMGA0238

悶絶クラブとは
50g以上のヘッドが軽い・・・

聞いてみると
初心者の男性が
購入したセットで
セットでまるごと「幾ら」のモノ…

価格の問題や
シャフト、ヘッドの素材の問題 よりも
ここら辺が ゴルフを盛り下げる
大きな原因になっている と思う。

このクラブで ゴルフを始めれば
スウィングを覚えられない
練習場で打ってみて
上手く打てなくても
上手く打てても
それの判別は打った結果でしか
判断出来ず
今 こういう感触 → ナイスショット
今度はこういう感触 → ミスショット
というのが 存在しない

それだけ ではなく
今度は 上手く打てた時に

飛 ば な い 

若者が 隣のおじさんの負けじと
飛ばそうとすれば それには
スピードも力も必要になる

軽いヘッドのクラブは
地面、マットに置いてあるボールを
拾うメカニズムである
トゥダウンが少ないので
強く振る → 届かない
届く → 飛ばない
届かせる → スライスする
の無限地獄から抜け出せない

そして 極めつけが
この季節に練習すると
異様に
痛い

痛くて 疲れて
難しく タイシテ 飛ばなくて
その上 先輩が 偉そうに
講釈をたれ始める

やってらんないよね

ホームセンターの廉価セットだけでなく
大手クラブメーカーの
メイン機種の殆ど同じ

これが 女性用
ジュニア用になると
もっと 凄まじく
まるで 羽毛布団の宣伝か?
と思う程 軽いヘッドが
装着されていて
これなら
プラスチックのおもちゃの方が
罪が無いんじゃないかと思う

振り易い

振り易い

って 道具の役割は

打ち易い

事であって
使う人が振り易いを
求めているのは
動きやすい って事で
それなら
エアゴルフ
にすればいい

昔も書いたけれど
あまり景気の良くない現状で
無駄にクラブにお金も掛けられないし
上手くないのに クラブを選ぶ
なんて おこがましい気も
するだろうし
上手く打てないのは自分のせい
って風潮も当然あるし
初心者の人が
よく分らないけど
安い中古とかセット物を
買うのは致し方ないコト…

それを誰かが教えてあげないと
今は昔と違って
面白くなくて 辛ければ
辞めちゃうよ

若いゴルファーの会話では
辞めた 辞めたい 辞めようかな
は あいさつレベルに
頻繁に登場してくる

余程 クラブに恵まれているか
余程 運動性能が高いか
余程 負けん気が強いか
そのいずれかしか
ゴルファーには残らないのだから
人口が減っていくだけ
じゃ済まないって
ゴルフに携わるすべての人が
考えていかないと
無くなってしまう可能性も
否めないと思う 今日この頃である