しつこいですが、飛び入りです^^;

   BY 絶滅危惧種守り隊 隊長

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初めて工房を訪ねた結果
5分か10分ほど経った時点で、
もう
『この人にクラブの製作をお願いしよう』
と決めていました。

 

先ず、工房に入った途端に、
正面に置かれたドでかい海水魚水槽に目が行きました。


水生動物の飼育にはちょっとうるさいもので、
容れ物が大きいだけなら驚かないのですが、
問題はその中味でした。

なんと、サンゴやイソギンチャクなど、
素人では生存させ続けることが
  極めて困難なやつらが、
明らかに一定期間を超えて
飼い続けられている様子なのです。

しかも、大半は良好なコンディションを
保っているように見えました。


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クラブ製作をお願いするのか、
やめとくのか、その瀬戸際の機会に、
 
  なぜ水槽なのか・・・

それなりに理由はあったのです。


第一に、
*水性動物が好きな人に悪人はいないのです。

第二に、
*それらを長生きさせるには、
 想像を絶する工夫と努力とが欠かせず、

 殊に腔腸動物などの
 非常に繊細な生き物を長期間生存させるには、
 完璧な状態で
 “良い水づくり”を達成する必要があるからです。

 

つまり、簡単そうに見えて
実は凄いことを平然と成し遂げている店主は、
クラブづくりに於いても、
一芸に秀でた職人に違いないのです。

 

『とりあえず、今使っているクラブを見せて』
から始まり、『打ってみて』
となり、
次第に店主の表情は曇って、
眉間に皺が出来たのが判ったような、

不穏な空気を感じました^^;


SA-42フレームショット
 

その時点では、内心、
クラブを一新させる気になっていたのですが、
次々と繰り出される店主の解説に耳を傾けるうちに、
『これでようやく本物の道具を
   手に入れることが出来る!』
      という確信が芽生えました。

 

それまで自分なりに試行錯誤したり
 悩んだりしてきた事の全ての正解が、
  完璧に用意されている・・・そんな印象でした。

 

目から落としたウロコの数は、
ちょっと数え切れないほど、沢山ありました。

 

初めて訪れた、
 客なのかヒヤカシなのか判らない親父に
対して2時間以上の貴重な時間を使い、
決して営業マン風でなく、
淡々と、でも熱く、
あらゆることを教えていただきました。

 

テーマは、単純明快です。


第一に、

「正しい道具とは、どうあるべきか。」


第二に、

「それを、どのように扱うべきか。」


たった、それだけです。

 

貴重なレッスンで得た内容を
全てその場で理解し体得することは
不可能でしたが、心中密かに「自信」のようなものが
生まれていました。


それは、
『“変な親父”に任せて
自分に合ったクラブを作ってもらい、
それを使いこなせば、
「飛んで曲がらない」
 美しい弾道のボールを打てる!』
というものです。

 

製作をお願いし、
金額を見積もっていただきました。

市販の最新モデルと、さほど変わらない金額です。

もしこれが“最終兵器”だとすれば、
今後たびたび買い替える必要が無くなり、

お買い得です。


むしろ、
他に「正しい道具」が存在しないと痛感するから
変な親父”にお任せする訳ですから、
「絶滅危惧種」と言うよりは
「ノーベル運動賞」的な存在で、
  究極のお買い得になります。

 

『完成まで、ひと月以上かかります。』
とのことでしたが、
果たしてどれくらい練習すれば
使いこなせるようになるのか、
チャレンジャー的感覚が湧き上がっていて、
とても楽しみでした。

 

その結果は、
次回(最終回です)に書かせていただきます。

 

       絶滅危惧種守り隊 総隊長