ゴルファー それぞれに特徴があり
同じ長さ 同じヘッド重量 同じロフトで
あっても 十人十色 で
例え 同じヘッドスピード 同じ体重でも
それぞれに スピン 高さ 距離
を 同じ値にはならないだろう

そこが 面白いトコロだけれど
飛ばない「秘密」
良いようによっては 飛ばない秘訣は
何度も 書いているけれど
ロフト という
有る部分 意図的に
 
エネルギーをロスさせる機構
に 一番大きな差があるとも言える

ドライバーは クラブの中では
(パターが一番立っているけれど・・・)
一番 ロフトの立っているクラブ
ウエッヂは ロフトの寝ているクラブ

ロフト=ロス率 みたいなものがあって
同じ 10%エネルギーを増やしても
始めから ロス率の大きな ウエッヂ
⇒ロフトの大きなクラブは
エネルギーを10%分 距離には成り難く
ドライバーで 7%増える距離も
ウエッヂは 3%しか伸びなかったりする

同じ論理だけれど
アイアンのロフト調整をしても
バンス効果を除外して考えると
35度以下のクラブは
ロフトを立てても 殆ど距離は変わらないが
50度を超えるクラブは 1度のロフトが
リニアに 距離に変化を与える
1度変えても 3〜4ヤード変わってしまう程で
逆に 5番アイアンは 3度立てても
距離は誤差程度しか 変わらない

実際には ロフト共に バンスも動いてしまうから
ウエッヂの距離も変わらないのだけれど
公にはされていないけれど
ウエッヂで 飛ぶウエッヂ とは
バンス角度の大きなウエッヂを指す

ウエッヂは飛ばすクラブ じゃない!
と反論もあると思うけれど
逆に ロフトを増やし、飛ばさないように
すると →バンス角度を減らしてしまうと
前述のように ロス率が増加するので
距離調整が非常にシビアになって
アマチュアには使いにくい とも言える

2009年10月20日_IMG_0973

プロの目から見ると
アマチュアの 自称アスリート系の人たちが
60度を超えるような ロブウエッヂを持っている
のを見かけるけれど
ロス率の非常に高い 60度を超えるウエッヂを
使いこなすには 練習量 練習頻度が必要で
その量・頻度 に対しての
成功率が低い・・・効率が悪いと言える

そう考えてみると
セッティング
シャフトの硬さとヘッドの重さ、そしてロフトが
ちゃんとセットになっているとの過程で
自分の距離
例えば
5I    160Y
6I   150Y 
7I   140Y
8I   130Y
9I   120Y
PW   100Y
PS    75Y
SW    50Y

のようになるのは 始めから
ロフトを寝かし気味でインパクトするので
ロス率の高い ロフトの大きなクラブ程
エネルギーが距離に成り難い というのを指していて
アイアンの 本来は すべての番手が
12〜15Yピッチになるように設計されている

サッカーの試合でも
「試合を寝かす」
と言う表現があるのだけれど
それは 勝っているチームが
そのまま つまらなかろうが何だろうが
試合を眠らせてしまう コトで
寝かす と言う言葉を使っている意味…
機能を殺してしまう とか
機能を眠らせてしまう という
そう言ったニュアンスも
 内包しているのだとも思う