多くの人は
動くモノはいずれ止まるモノ
というのが基本概念だと思う
ちょっと 違う言い方をすると
モノ は止まっていることが基本
だと思っていると思う

生活的な概念で言うと
その通り なんだけれど
物理学、力学の世界では
確か ガリレオだったと思うけれど

動いているものは動き続けることが基

それを阻害する
重力や摩擦などが
 そのエネルギーをそぎ取っていく
そして 止まる・・・

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ゴルフで言うところの
飛んでいるボールが止まるのは
重力や空気抵抗、地面との摩擦が
移動しているエネルギーを減らしていくことに
よって いずれ ボールが止まる訳で
ある部分 ボールのスピンはブレーキとも言える

そのブレーキを適度に利用し
ボールを空気中に浮遊させ
ボールを飛ばすのだけれど
その「塩梅」を調整するのが
クラブの長さによる入射角度やロフトだったりする

だから ウエッヂショットでスピンが効くのは
浮遊中バックスピンであったものが
着弾した時に 推進力と地面との摩擦
との兼ね合いによって オーバースピンに
変わるからであり
スピンが多ければ 良いような錯覚に陥るけれど
ボールは空気中を浮遊して そこまで
たどり着いている訳だから
スピンが多ければ 浮遊中には空気抵抗によって
より高く上がり ボールスピードも落ちてしまう

スピンを多くして 同じ距離を打つのには
かなり 大幅な初期エネルギーが必要になるし
ロフトの多いクラブは
構えている人間には 当たる面が多いように
見えるけれど 打たれるボールにとっては
より打面の小さな(薄い)ものになっていまう

多くの人のアプローチを見ていると
スピンを増やそうとして
始めからロフトを寝かして
スピンを出来るだけ増やそうとする打撃方法を
採用してしまうから

1.バンス角度やライ角度もオリジナルの状態よりも
難易度の高い使い方をする
2.打面の少ない状態でボールを打つから
スピードが不可欠
3.打撃エネルギーが回転や高さに逃げやすく
距離に成り難いので 必要以上のスピードが不可欠

結果として 着弾する時の 地面への落下角度が
きついからボールが止まっているのに
あたかも スピンで止まったような自己満足的な
錯覚に陥っているだけ なのだけれど・・・
そのショットを打っている人は
ドライバーショットには スピンボールが打てるので
   ・・・初期ロフトが立っているので
ナイスショットのティーショットが落ちたところで
止まってしまう「おまけ」がもれなく付いてくる