僕はゴルフクラブのスペックって
たかがスペック されどスペックだと思います。

重心距離がなんチャラ・・・
ロフトがなんチャラ・・・ フェース角度がなんチャラ・・・
って 正しいクラブの使い方をした時にのみ
効果がある訳で
最近 話題になるウエッヂの溝の問題だって
スピンって何だ?! スピンが利くってどういう事?!
って 分かっていなければ まったくナンセンスだと思います。
2009年10月20日_IMG_0980
スペックって言うのは
クラブを販売する際の 単に宣伝文句の一つ で
決して 「魔法」ではありません。

角溝のウエッヂにすれば 自動的に 
スピンが掛かる訳でもありませんし
ロフト8度にすれば 自動的に弾道が
低くなるはずもありませんし
シャフトを硬くすれば 飛距離が自動的
増す訳もありません。

確かに 日本には 言霊 的な発想があるのは
理解できますが 願望として 角溝さえ持てば
スピンが掛かるのであれば 極論になってしまいますが
実際に 打つ必要 がなくなってしまうのと同じです。
ま 確かに 憲法9条さえ あれば 平和が保たれている
なんて のたまう人も後を絶たない国ですから
なんとなく 分かるんですが…

車であっても ブレーキ性能がよく アンチブレーキが付いていて
ICによる車間距離のセンサーなんてのも存在しますが
結局は そのメカニズムはすべて補助機能であって
やっぱり 運転者のモラルとか 当たり前のメカニズムを
知っていることが安全運転の第一条件だと思うのです。
お宅の車は こんなにうたい文句で 事故回避を全面に
押し出していたけど 結局は事故を起こした
 訴えてやる! と言っているのと同じです


何でも スペック通りな性能が出るのは
それを たり前な使い方をした時 のみで
僕の見る限り
 ロフト みたいな単純なスペックでも
それを 表示通り 多少の誤差はあっても 表示通りに
使えているゴルファーは プロも含めて 絶滅危惧種 なのが
2010年の世界のゴルフ界の現状です

僕は 道具 というのは
その使う目的を簡単に達成できる
労力を軽減出来る
危険を回避できる そう言うモノだと思いますが
もう一つ 正しくその目的に沿った使い方を教えてくれる
という そのモノだけの大きな機能だと思っています

正しい使い方をした時に
よくやったね☆ って絶大な効果を発揮し
目的にそぐわない 使い方をした時に
はっきりと 駄目出し をすることは
専用の道具の 一番大きな機能だと思うのです。

最近のゴルフ用品界は お金の為に 買い手に迎合し
正しいことを正しい 悪いことを悪い 
と言えなくなってしまっています。
ゆえに こすり打っても止まるクラブ
こすり打っても止まるボール
一見 便利かも知れませんが
正しく 扱い 正しく打った時に 効能を発揮しない
クラブでは ゴルフという文化
ゴルフという遊びを衰退させる 大きな原因になってしまい
ごまかしでも 打ててしまう ことは
正しくボールを打てる 本来の喜びを失わせてしまう
と僕は確信しています。

よく 車なんかでも ウワベだけの人ほど
馬力が幾つとか 何とか性能がどうとか 言うモノで
本当に車を理解している人にとっては
もっと 単純な基本の方が重要だと言います。

時代が変わり いずれ ゴルフにしても
そんなもの どうでも良くなってしまう かも知れませんが
先人達の残してくれたメッセージに
耳を傾けつつ 本当の娯楽を味わう人達がいても
良いのではないか と独り思うのでありました。