ヘッドの重〜いセットを作っていると
グリップ重量も出来るだけ重いモノ… 太さに障害が出ない程度に
重いモノを使う。 40g以下のグリップは決して採用しない。
振動数を落して 出来るだけ手元 グリップ部も動くシャフトを作る為には
シャフトの後端/グリップ部もそんなに太くすることが出来ない。

出来るだけ良い繊維を すこし粗めに 出来るだけ少なく
 巻いていかないと 手元の絞まったシャフトになってしまう。


その結果 バット部の細めのシャフトを取り扱う事が多く
 どうしても 下巻きを入れなければならない。


実は この「下巻き」 ゴルフ業界では
 死滅しつつある。

メーカーのシャフトは 機械 もしくは それに準ずるモノを使い
 テープをシャフトに貼るので 手作業ではなくなっている。

実を言うと この下巻き
 ものすごい量を巻く とだんだん その行為そのモノで
  シャフトの性格が分ってくるようになる。

例えば 10本セットのアイアン
シャフトのバット径が 15.0mm で これを 15.5mmにしたいとすると
ハミングバードの使っている「ビルドアップテープ」はひと巻きすると
約0.15mm太くなるので 3巻き〜4巻き する必要がある
 それを 10本だから 計40巻き 両面まで 入れると50回
テープを巻かなければ ならない。

これを縦巻きの機械を使うと 単純作業
2インチという幅のテープを使い シャフトに沿って一枚貼る
それを4回繰り返すだけで シャフト自体を人間は触れない。

「巻き」で行っていくとなると
出来るだけ 重なる部分を少なくしたいから
常時 斜め下に指で押さえながら 重なりを0.5~1mmで巻いていく。

 それにより シャフトの径の変化
テーパーの付き方を体が反応していくようになる
急にテーパーが付くものと ズンドウが強いモノでは
同じように 巻く事は出来ない

シャフトは その形状によって 概ねの性格/特性が決まってしまうので
 我々 クラフトマンは その下巻きでシャフトの違いや性格を
  掴んでいくのである。


ゴルファーの多くが 先調子だとか 手元調子 と言っているものも
このシャフト形状によって作られている事が多い。
 硬ささえ 使える硬さであれば 打たなくとも
  シャフト形状で 概ね 性格は把握することが出来る。